メイフラワーのタペストリー/可愛い形をシックな大人色で作るタペストリー
四つ葉のクローバーか、お花のように見えるこの形を、ラティスで囲ったこのタペストリーは、長い間ずっと作り続けている、私のお気に入りのデザインです。
今回は、2004年以来、久しぶりに作り直してみました。
「メイフラワー」という名前のこのパターン。
四葉のクローバーか、ヤマボウシなど花びらが4枚のお花のようにも見えて、とても可愛い形をしています。
でも、
「カワイイ形は、可愛くない色で作る」というのが、私の中のルールのようになっていて、このデザインの時はいつもシックで渋い色を使っています。
今回も、ピンクや黄色などの可愛い色はいっさい入れず、グレー、ベージュ、くすんだブルーなど、大人っぽくて、少し素っ気ないぐらいの色合わせ。
コントラストも弱めで、ボンヤリと白くうっすら見える感じです。
大好きなペールブルーのギンガムチェックと、グレーに白のピンドット。
布の持つ雰囲気は、あっさりと、媚びない可愛さ。
「シック」と「地味で老けた印象」の間には、大きな差があるから、布選びはむずかしい・・
可愛い形だからこそ、甘さを抑え、静かな大人色のお洒落っぽさを出したい!、と思って選んでみました。
明るくて、楽し気な雰囲気は無い代わりに、しっとりと落ち着いて、控えめに佇む感じが、使える幅を広げてくれるのだと思います。
壁に飾るのはもちろん、カゴやボックスのふたにしたり
テーブルや家具の上に敷いて、マットのように使うのもお薦めです。
色数を抑えて、白を基調にシンプルなインテリアでまとめているお家にも、このタペストリーなら、手作り感が悪目立ちせず、お部屋にしっくり馴染んでくれそうです。
特に、殺風景になりがちな仕事部屋、オンラインでお仕事をされる方は、背後にこのタペストリーを飾るのはいかがでしょう。
疲れた時や、夏の蒸し暑い時期に、この色合いはホッと出来そうです。
メイフラワーを9枚縫うのは、楽しくてあっという間に終わってしまいます。
あまりに短くて、不思議なことに、私はいつもちょっとだけ緊張します。
なぜかと言うと、小さい物は掛かる時間が短くて、「挽回する機会」が与えられません。
1枚目から最善手を目指し、全集中してかからないと、手が慣れてくる前に終わってしまうからです。
その緊張から抜けるには、ひとつひとつの作業を、丁寧に焦らず時間をかけてすること。
いつも以上に、線を引く時も、切る時も、縫う時も、ゆっくりゆっくり、味わうように、繊細に。
みなさんも、ぜひ挑戦してみて下さい。
正方形の仕上がりを目指して、1枚1枚ゆっくり丁寧に縫っていきましょう。
穏やかで、静かな雰囲気のタペストリー。
抑えた色目でお部屋に溶け込み、気持ちもゆるゆるほどけていきそうです。
2021/2/17販売開始―ただいまキット販売中です
商品No.:KT-213
商品名:メイフラワーのタペストリーキット
価格:¥3400
セット内容:布・キルト芯・作り方説明書
出来上がりサイズ:約43x43cm
キットとご一緒にいかがですか?
縫い糸:ベージュ(色番17または18A)/¥264
キルト糸:ライトグレー/色番23A/¥440*ほかに、水色やパープルなど、お好みで
お気に召しましたら、商品No.・商品名・金額をメモしてご注文をお願いします。
ご注文方法
よくある質問【縫い糸とキルト糸の違いって何ですか?】
縫い糸は、布を接ぎ合わせる時とまつり縫いなどに使用します。丈夫でしなやかなポリエステル100%で、番手は55番です。
キルト糸はキルティング(刺し子)する時と、半返しでしっかり縫いたい時などに使用します。ポリエステルにコットンを混紡してあり、見た目がナチュラルです。番手は40番で縫い糸よりも太く、摩擦に強い加工がしてあります。
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