やさしくすればやさしくしてもらえる無限ループに入ろう 2017/12/16/Sat
毎年、なぜか12月にはあまり良いことが起きないのです、わたくし。
ですから、用心はしているつもりだったのに、まさしく気が緩んでいたようで、昨日はまたもや、やらかしました。
自転車のかごに箱型の荷物を入れ、その上にバッグを載せて外出。 自転車は、乗ったり、押して歩いたりしながら目的地へ。 用事を済ませ、買い物をしようとスーパーへ入り、会計をする前に財布を出そうとした所、
ない・・・・
え? え? ないってどういうこと??
頭が真っ白になりつつも、かごに入れた商品をすべて元の場所に戻し、来た道をもう一度たどってみたのですが、やはり見つかるわけもなく・・・。
仕方なく帰宅、クレジットカード会社と銀行に電話してカードを全て停止。 そのあと寒空の下、とぼとぼと家の近くの交番に落し物の届け出に行く。
交番では若い巡査さんが親切に対応して下さり、椅子をすすめられ気さくな感じで書き方を説明していただき、座って届け出を書く。 今や遺失物の届け出はデータベース化されていて、なんと、巡査さんが入力し終わった直後に、私の財布が別の交番に届いていると判明。
なんていい国なんだ、日本。
免許証と印鑑を持って、受け取りに行く。 出掛けにお金を入れたので、現金の金額もはっきり覚えていたし、記名のあるカードが3~4枚入っていたので、本人確認はスムーズで、すぐに受け取ることが出来ました。
拾って下さった方は、「落とした人に戻ってくれればいいから」と権利放棄されたそうで、個人情報は一切教えてもらえませんでした。 ちなみに男性ですか?女性ですか?と尋ねても、それも言えませんとのことでした。
紛失に気が付いてから、約3時間後にそっくりそのまま手元に戻るという奇跡。 財布を落としたという自覚が全くなく、何だか起こったことが夢の中のことのようでした。
実は、最初は少しパニックになりかけたけれど、その後は自分でも驚くほど落ち着いていました。 暗い中を自転車でキョロキョロよそ見しながら走る羽目になったので、ここで事故に遭ってはいけない、車に気をつけて、無理はダメ、 冷静に、中身をよく思い出してみて、と思考はちゃんと動いていました。 カードは停止して再発行すればいいし、現金は無駄使いしたと思ってあきらめて、また働けばいい。 こんなこと、何でもない、 大丈夫、大丈夫。
自分の馬鹿さ加減にはほとほとあきれて恥ずかしかったけれど、状況のわりには、明るくサバサバした気持ちでした。
それというのも、交番の巡査さんたちや、スーパーのサービスカウンターの方、銀行やカード会社の電話口の方々に、とても親切に応対していただいたからで、 みなさん、やるべき自分の仕事を丁寧に粛々とこなしていらっしゃり、清々しく、救われる思いが致しました。
そして、財布を拾って交番に届けて下さった方は、ただただ「困っているだろうから早く手元に届いて欲しい」という思いで居て下さったようで、本当に私は幸運でした。
だから、何の御礼も出来ない代わりに、私もいつか誰かに必ずやさしくしよう、絶対に。 そしてその人がまた同じように思ってくれて、その無限ループが続いてくれますように、ずっとこの出来事を忘れずに生きたいと思います。
怒りを怒りで返さない。 イライラをイライラで返さない。
やさしくしたら、やさしくしてもらえる。 やさしくしてもらいたいなら、まずやさしくしないと、ね。
財布を落としておいて、何の損害もなく戻って来るなんて、金運が良かったってことかしら。 今月はじめお客様からいただいた黄色のバラと、イエロー系のキルト。 もしかしてこれで運気アップしていたとか?