やめてみたらなかなか良かったこと第9位「テレビ」 2016/09/25/Sun
今日は第9位です。
珍しさは全くありませんが、『テレビ』 でございます。
このブログでも、時々書いているのですが我が家にはテレビがありません。
2011年7月アナログ放送が終わった際、地デジ化しなかったので自動的にテレビが見られなくなり、その後テレビ本体も処分したので、姿を消すこととなりました。
その後は携帯のワンセグで少し見たりする日もあるのですが、ほぼ情報源はラジオとインターネットのみという生活になり、早5年。
特に不便を感じることなく来ています。
「テレビをやめた」というと、いわゆる“情報の断捨離”的なことで?と思われがちですが、まぁそれもひとつの理由ではあります。何となく見てしまうテレビをやめれば、ほかのことに時間が使えて有意義に過ごせるということですね。
確かに、例えば縫い物をしている時に、ラジオなら手元から目を離さないでいられますが、テレビだとそうもいかずはかどらない、ということはありますから。
でも、私がテレビをやめた真の理由はもっと直接的な方、「テレビ本体を視界から消したかったから」です。
私は家の中を、少しレトロな雰囲気のアンティークが似合うインテリアにしようと、壁をペンキで塗ったり、ブラウンの木の家具で統一したりヨーロッパの小物を飾ったり、自分なりにコーディネイトして頑張ってきました。
でもどんなに頑張っても、あれがある限り、永遠に中途半端な和洋折衷感から脱出することが出来なかったのです。
そう、テレビ・・・。
インテリアを何とかしようとすると、いつもぶつかる壁、家電製品との折り合いのつけ方。
ことさら、テレビは黒くて大きくて音も出て、木の家具やアンティークな小物などが醸し出す20世紀初頭のアナログなお洒落っぽさなど容赦なく飲み込んで、部屋の中の全てをデジタルな現実に連れ戻してしまいます。
仕事で必要な電話、パソコン、プリンターなども、出来れば隠したい。少なくともコードが見えないよう家具の後ろを這わせたり入れ込んだり苦労させられますが、テレビだけは、布を掛けたり扉を付けたり隠そうとすればするほど目立つので、どうにも手の施しようがなかったのです。
多分、私と同様インテリアを自分好みにしたい女性は同じ悩みを抱えていて、結局はあきらめて来たのではないかと思います。
テレビはたいていリビングに置いてあって、家族がアニメやスポーツを見たりするわけですし、コードの差込口の関係で置ける場所も限られますから移動もままなりません。ほかの場所は自分の好きにできてもテレビだけはどかせない、結局目をつぶるしかなかったというのが現実ではないでしょうか・・・
私は地デジ化をきっかけにテレビをやめることが出来て、本当にラッキーでした。その頃すでにペンちゃん(娘)は高3で、テレビをやめるというと最初少し反対しただけで次第にパソコンやスマホに移行してテレビのことなど忘れてしまいました。Tさん(夫)はもともと音楽が聴ければいい人だったので、ラジオでまったく平気な人でした。
それでも、捨ててしまうまでは結構見ていたのです。帰ったらすぐにつけて、ダラダラとながら見もしていました。
テレビには、子供の頃からたくさん楽しませてもらいましたし、今でも思い出す番組やCMもいろいろあります。
でも人間、ないならないで慣れていくもので、一度やめてみればどのくらい自分に必要なのかがわかるものですね。
結局、今の私にはそれほど必要ではないようです。
部屋の中に、ダースベイダーのように黒くて大きいものがいなくなって、とても平和です。